家内が畑の片隅に植えたタイキンギクが満開になりました。
タイキンギクは菊の仲間で晩秋から冬にかけて咲きます。
この時道路脇に生えていた数十センチの苗を採って来て鉢に植えていました。
昨秋は1m余りに育ち数個の花を付けていました。今年春に、地植えした物です。
石崖の高さは2m程。蔓の様に石垣を攀じ登って枝を沢山増やし今年はこんな状態です。
茎は長く伸びていますが、巻き髭や物に巻き付くわけではありません。
他物にすがって伸びています。
こんなに繁茂しても、花は一斉に開花するので見た目はとても華やかです。
ここの花の大きさはこの程度です。
面白い事に花弁はみんな南の方を向いています。
蜜を求めてオオハナアブやミツバチウラナミシジミやスジグロシロチョウが訪れています。
この植物は分布域が限定的な植物だそうです。
紀伊半島の南部(三重県・和歌山県)四国の太平洋に面した地域(徳島県~高知県東端と土佐湾の中央部)の各々沿岸部だそうです。
近くでは中土佐町のごみ処理場の東にある断崖に大群生があります。
ここは落石防止ネットの裏側ですので、鑑賞するには大丈夫ですが、撮影するにはイマイチです。
また同じく中土佐町矢井賀の断崖にもノジギクと共に見られます。
群生ではないですが、横浪半島・野見半島・四万十町興津に降りる坂の途中にも点在しています。
名前が素晴らしい。
タイキンギク
名前から連想するのは大金菊ですが、
花が堆積して咲く黄色の菊の意で、堆金菊だそうです。
いずれにしても、あやかりたいです。
撮り零していましたが、花の開花段階の写真を追加します。
咲き始めの状態
花穂の先から順次開きます。
終盤になると筒状花から黒ずんできます。周囲の舌状花はこの後しばらく鮮黄色を保っています。