「朝倉神社のハナガガシが台風で(8月)18日に倒れたそうです」と、メールが届きました。
発信者はハナガシを研究予定のK大の学生さんからでした。
どうやら神社右奥の大きな樹の様です。見に行く事にしました。
その前に土佐市の松尾八幡宮にも寄りました。
この神社林には約60本のハナガガシが群生しています。
前に寄った時は幹にクラックが見られた樹木もありましたが、目に付くような大きな被害はありませんでした。
それでも小枝が幾つか落ちていました。
台風通過から20日ほど経過しているので、枝葉は黒く変色しています。
それでも昨年と今年の小さなドングリは見えます。
前回アップしたツクバネガシに比べると、ドングリの成長はかなりゆっくりしています。
良かった!。当地のハンガガシだけが特に育成が遅れて小さいと言う訳ではありませんでした。
朝倉神社に着き、境内の奥に進むと・・・・・・
嗚呼 無残な姿になっていました。
直径1m程の幹が、根元から10m付近でポッキリと折れています。
折れた箇所はささくれ立っています。
もしこのままの状態で残したら、この折れ口から雨水が侵入し腐敗が進みそうです。
切り口の表面積を最小限にして防水処理が必要ではないでしょうか。
素人ながらこんな思いに駆られます。
積み上げられた枝葉は上部は乾燥して変色していましたが、下にはまだ緑色の葉がありました。
これにもドングリが付いています。が、残念です。
ハナガガシは山手に倒れたので周囲の社は無傷でした。後方には枝が伐られて転がっています。
後方の斜面にも倒木の株が見えます。
折れた部分は樫の木特有にささくれ立っています。
横からの強い力やねじりには弱いようです。
幹を良く見ると大きなサルノコシカケがあります。
折れた部分のすぐ右下に複数個と中程の右側です。
この写真の下側の物はとても大きくて直径50㎝ほどです。
このサイズだと〝ヒトノコシカケ〟の表現がピッタリですね。
この樹木の奥に小さな社があります。
この社の奥に小さなハナガガシの若木が3本ありました。
かなり大きな樹の根元からほぼ密着して生えています。幹の径は3㎝前後で揃っています。
小動物の貯食の忘れ物か、個々の窪地がドングリが転がりこんで発芽したのでしょう。
でもこの環境では大木に成長するには、相当に厳しいと思われます。