九州東海岸線なら大分県臼杵市藤田(とうだ)辺りとなります。ここにも黒島がありますね。
以来継続して開花が確認され、四万十町の天然記念物にも指定されました。
更に高知市の牧野植物園でトベラのネ元に種子を蒔いたら、見事開花したそうです。
高知自動車道を
現終点の窪川で降りて、R56を少し戻り仁井田から海岸に向かって緩い坂を登ってゆきます。
「エッ海岸に向かって坂を登る?」と思われた方はいませんか?
そんな事ありますよ。
下の地図を見て下い。左半分はR56から興津峠を経て目的地までの標高断面図です。
R56から約7㎞の道のりを80m程登っています。
以前は320m程の切り通しを越えていましたが、現在は300m辺りをトンネルが抜けています。
トンネルを抜けると土佐興津坂展望台があり、眼下には興津地区が、前方には太平洋が一望できます。
ここから一気に
海岸段丘の壁を下ります。
直線で約3キロ㎞先の興津キャンプ場まで平均勾配1/10ですね。
四万十町役場興津町民館の横を通り、防波堤の先端から見た「小室湾」と「小室の浜」の景色です。この小室の浜は「興津海水浴場」でもあります。
左上の稜線が切れている所が興津峠の切り通しです。やや高い構造物は津波避難タワーです。
津波避難タワーの右横に白い平屋の建物が旧「興津ダイビングセンター」ですが、今は別の用途で使われているらしいです。
その右横に目的地の「キイレツチトリモチ」の保護エリアがあります。
堤防の内側には防風林として松が植えられています。今も植えているので幼木があります。
松の林縁には「ノジギク」が満開です。
真新しい看板が光っていますね。
しかし、フェンスで囲われていて、その上から覗いて眺めるだけでした。
ここまで、読まれてキイレツチトリモチが一向に出てこないじゃないか。
そもそもキイレツチトリモチって一体何物?と思われているのではないでしょうか。
お待たせして申し訳ありません。
キイレツチトリモチはトベラやシャリンバイなどを宿主とする寄生植物です。
前出のツチトリモチの近縁種だそうですが、トリモチは採れないとか。
フェンス外にもトベラがありました。松の間に実を付けて密生していて藪状態です。
この場夜はペットの共同墓地にしている様で、「愛犬○○の墓」と書いた石碑ならぬコンクリ碑があったり、造花が至る所にあります。
手を合わせて茂みに入ります。足元に注意しながら・・・・
すると「見っけっ!!」と家内の声。
松場に囲まれてツクシみたいなのがニョキニョキと
前回のツチトリモチとは異なり全体的にベージュ色です。
寄り添っていっぱい生えています。
名前の「キイレ」は発見場所の鹿児島県の「喜入」からだそうです。
ヤッコソウ・ツチトリモチ・キイレツチトリモチは、いずれも牧野富太郎さんが命名しています。
調子よく撮っていると
どこからともなくニャンコちゃんが「ニャにしてるのかニャ~」とやって来ました。
キイレツチトリモチの前に陣取ってモデルに
首輪は無かったが、人懐っこいし毛並みが綺麗なので飼いネコでしょう。
20分程ギャラリーを務めてくれました。
これからはアップで迫ります。一部トリミングしています。
乳白色で花穂の大部分を占めるのは雌花の小棍体で、黒褐色で点在するのは雄花の花弁殻だそうです。雄花は雌花より一足早く咲き自家受粉を避けているようです。
小棍体の間からは褐色のヒゲ状のものが無数に出ています。
ツチトリモチの例から察すると、花弁を持たない雌花の花柱と花頭の様です。
花穂の下には蜜らしい滴が光っていました。
帰ってからカメラバッグを車から降ろそうとドアを開けると異臭がします。
何だろうと思いながら、夕食後バッグを持つと、より強烈な悪臭がプンプン
そこで、「アッ、ネコだ」と気付きました。
不用意にバッグを地面に置いたから匂いが付いたのです。
そう・・・・・・・・・ネコ に 砂
ネコちゃんたちの公衆トイレでもあったのです。
ネコの○イレツチトリモチ帰ったのでした。
ネコに小判ならよかったのに
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《 季節の覚え書き 》
12月10日午後1時ごろ 晴天だが、気温は10℃程 風も冷たい。
スジグロシロチョウが飛んでいた。恐らく今年の終見になると思う。
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