異例ずくめの台風10号で被害に遭われた皆さんにお見舞い申し上げます
キアゲハの蛹は7日にはすべて羽化しました6日の夜の蛹の状態
羽化まで9時間20分前の №5 の蛹
同じく羽化まで21時間前の№2の蛹
7日 起床してみると、№5が羽化前兆を呈しています。
もう付きっ切りでなくてもOKなので、ビデオをセットして時々様子を見ました。
№5が 9時1分に羽化してました。やはり羽化直後でした。
№5も雌です。
両腹端が褐色になっていますが、それに付いては後で触れます。
残るは№2だけです。
孵化が最も早かったので、他の兄弟の先導者となるかと思ったのですが、殿になってしまいました。思惑外れです。
羽化まで3時間45分前です。
背面から・・・・腹部の黒筋が分かります
羽化まで2時間ほど。。。
羽化予兆条件は満たしています。
頭部や脚触角は剥離し空隙化していますし、翅も霜降り状態です。
また腹部も下垂して枝から離れています。
№2も♀でした。
これで3個の卵を見つけ育て、4頭の羽化に成功しました。
何と羽化率は133%( ´艸`)です。
№5は割り込みでしたね・・・・・・
№5の腹端が褐色なのは、最初はケガをしたのかな????と思っていましたが、心当たりがありません。
不織布がずれないように押さえていたワイヤー(水平)で蛹になったのです。
夜間に前蛹になっていたので、こんな例もアリかとこの姿勢のまま様子を見ました。
普通の蛹はほぼ垂直な壁・幹や枝で蛹になります。当然頭は上です。
帯蛹態のアゲハやセセリなどは、羽化時に蛹内に羽化液(蛹便)を排泄してから脱出します。
蛹時代の不要な副産物を排泄することによって、身体がスリムになり脱出がよりスムースにできるからでしょう。
次の2枚はビデオからの切り出しです。
キアゲハやナガサキアゲハでは、脚が他物につかまった時点で羽化液を排泄します。
通常のスタイルなら蛹殻が受け皿の役目をします(下の蛹№5山椒)ので、外には漏れません。
下のコマではキアゲハが脱出時に蛹殻から羽化液が滴り落ちています。
この羽化液が腹端に付着した様です。
で、一件落着
蛹殻を並べてみました。
同じ時に産卵された場合、オスはメスより先に羽化するのでしょうか?
№2は最初に孵化したのに、なぜ蛹化や羽化が最後になったのか?
パイロット役の№2は最初からミツバの葉だけ与えました。
№3と4はミツバを根から引き抜いて、桶で水栽培をして自由に育てました。
1齢から3齢までは花穂に留まり花や蕾を食べ、4齢になって初めて葉を食べ始めたのです。
№5は2齢か3齢の途中から葉に変えました。(理由もなく)
花や蕾には、葉より栄養価の高い何かがあるのかな??
植物の葉は澱粉などを製造する役目、花から実はその栄養で子孫を残す役目。
もう一つの宿題
蛹の腹端の形で雌雄が判別できるか? ここは成虫の交接器になる部分です
撮影条件がそろっていませんが、皆さんどのように思われますか?
最後に№4の蛹殻の三面写真を
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