最近になって疑問に感じた事は、ナガサキアゲハの食草です。
私が小中学生の頃は、セリ科のミツバを食べていました。
キアゲハの食草はセリ科の植物である事は当時から知っていました。
そして幼虫の紋様は、他のアゲハ類とは一目瞭然で区別できます。
※ 何でもキアゲハは4~5千万年も前に、アゲハから分かれたとか。
(ナミ)アゲハとは成虫の模様は似ていますが、袂をわかって久しいのですね ※
当時、ナガサキアゲハの幼虫がミツバに居るのを、捕まえて来て飼育し確かに羽化もさせました。それも1頭ではなく5頭前後は成功させています。
以来50年余りズ~ッと、
ナガサキアゲハの食草=ミツバ オンリーと思って来ました。2012年秋にレモンの木にいた幼虫を見て《
こちら》、アレレ?となった次第です。
ググってもナガサキアゲハの食草はミカン類だけしかヒットしません。
では、ナガサキアゲハはミツバを食べるのでしょうか。そこで検証しました。
萎れた葉裏で卵殻をほぼ食べ終えた初齢幼虫の測定です。
体長は4〜5㎜、頭部の幅は1.5㎜位です。
卵殻を食べ終えて静止状態になりました。まだミカンの葉は食べていません。
ミカンの葉を食べ始める前(味を知らないうち)に ミツバに移そうと思います。
まずタッパーにティッシュを敷きミツバを置き霧吹きで水を吹きかけています。
ティッシュを細くちぎり、水で湿らして (本来は筆を濡らして)幼虫をくっ付けました。
それをミツバの葉の上にそっと移します。
やがて自力で這ってミツバに移りました。
そのアップです。
3時間後、幼虫はミツバから離れてタッパーの中をウロウロと徘徊しています。
6時間後、ミツバに戻って来ても食べません。
堪り兼ねてミカンの葉に戻しました。
翌朝見ると、ミカンの葉を1円玉大食べて容器内を徘徊しています。
数時間後、容器の片隅で静止状態になったので、脱皮前かと思ってそのままにしていました。
2日後にはご臨終でした。
残念
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《季節の覚え書き》
今年は彼岸花(マンジュシャゲ)の開花が早い。例年より1週間ほど早く満開になった
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