シロスジカミキリ 出羽待機中 先日 従兄弟宅に行ったら、昨秋から薪ストーブを導入して暖を取っているからと、薪作りに汗を流していました。傍らに座り込んで話していると、『ギーギー』と、聞き覚えのある声(音)がします。その方を見るとシロスジカミキリが這っていました。
聞くと、木をストーブに入る長さにチェーンソーで切っていたら、丁度その場所にいて何匹か切断したそうで、死んでいるのや切断されてもがいているカミキリがいました。
直径20㎝余りの丸太を一本貰ってきました。
天牛にヒットしないように慎重に斧を入れて、割れ目に楔を打ち込んで割りました。この場所には居ないであろうと、見当をつけて割ったのですが、殘念!大当たり
最初の鉈で命中していました。
それに、後で分かったことですが、この木は何年にもわたってシロスジカミキリが産卵・食害・出羽を繰り返しています。
木の材は至る所に空洞があり、樹木が再生し空洞を埋める瘤ができ、更に食害された繊維は複雑に曲がっていて、「スパッ」とは割れませんでした。
それでも、カミキリを掠めて割り出すことができました。
このカミキリは左の穴の向こう側からトンネルを掘り進み、横に曲がり、更に下に向きを変えています。
カミキリムシのいる場所です。頭の向こうは深くなっいるようですね。
直射日光下で撮影していると、這い出してきました。
気温が低いので動作は緩慢です。触角が長いです。
顔一面に木屑だか糞だか分かりませんが、繊維質の物が付着しています。
大きな牙が迫力満点です。
※ 後日触っていて、小指を咬まれました。結構痛いです。
そっとしておいたら放してくれました。数㎜の切創ができ出血しました。
結局カット絆で手当てしました。
また大きな複眼は特徴的です。
顔の前面から横に回り触角を取り巻くようにして、頭上にまで達しています。
まるで勾玉のような形状をしています。
ここまで見えると死角なしですかね (^_^) 何事も全てお見通し
このカミキリが入っていた穴。
もう少し割っていると、中から『ギーギー』の声がします。
やはり居ました。
穴の奥には蛹の脱け殻があります。
更に身体測定です。
方眼紙の上に置いていますが、なかなか上手く撮れませんでしたね。(;^_^A
少し冷たい場所に1日置いてから撮影し直しました。
2頭一緒に・・・右側が触角の長い方ほ
後の方(左側)は触角が少し短めです。メスでしょうか?
それと左前脚が欠損していました。
この姿勢が最も動かないのですよ~。いや正確には動けないですよ~。
触角の長い方は
体長55~57㎜,触角長80㎜,胸部幅17㎜前後
触角の短い方は
体長55㎜弱,触角長60㎜、胸部幅17㎜前後
でした。
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*