蝶を直接探すよりも、蝶の集まるレストランを訪れてみました。
自宅から車で40分程の標高1000m位の峠のウツギです。
6月14日 峠の南側で数十本のウツギが満開です。
平地から順次咲き上がり、例年なら1ヶ月遅れますが、
今年は更に10日遅れでレストランが開店中でした。
6日に入手したばかりのカメラを持って来ました。
峠の擁壁下から伸びたウツギの花が、ちょうど道路と同じ高さにあり絶好のステージです。
まずアカタテハが吸蜜しているのが目に留まりました。
4~5頭は吸蜜しています。ガードレールの支柱に止まったり~
そして花を目で追っていくと、下の花にはイチモンジチョウが吸蜜中です。
別の個体とテングチョウ
テングチョウはオスの様です。
まだスイカズラの花も健在です。
ウツギの花序を丹念に探していたら、アカタテハとは別の模様がチラリと見えました。
「あっ!あれは…確か!?」
そうです! ヒオドシチョウです。
花から花へと伝い歩きしながら吸蜜しています。
裏翅の模様は至って地味で、葉の影にいたら気がつきませんね。
写しているとアカタテハもフレーム内に(^_^)と、思ったら
ニアミスに驚いたのか、ヒオドシチョウが勢い良く舞い上がりました。
そして弧を描き滑空しながら遥か向こうに飛んで行ってしまいました。
この木にはアカタテハのみが残って吸蜜です。
しかたがないので、別のウツギを丹念に探しました。
ふいに足元から蝶影が舞い上がり
フワリと擁壁の端に止まりました。上の個体とは別です。
日光浴でしょうか?休息中でしょうか?
あまりにもこの場所から移動しないので、根負けして別の花も探しました。
ずっと下のウツギの花で蝶の姿が見えますが、何分にも遠い(;_;)
75~300㎜ズームに替えて写すと
アサギマダラでした。今年初撮り\(^o^)/
飛んで移動しました
きれいなお嬢さんでした。
元のウツギに戻ると ヒオドシチョウが戻っていましたね。多分最初の個体です。
腹回りが大きいのでメスでしょうか? この蝶の雌雄の判別は難しいです。
蟻も来ました。ちゃんと蟻の方を見ています。
見える範囲で3頭は確認したので、この一帯にかなりの個体数が居たものと思われます。
ヒオドシチョウは昭和31年に知ってから、家の近くの榎で数年周期で発生します。
早春の晴れた日に、山頂や尾根などの開けた場所で日光浴しながらテリ張りしている姿や、
オスが近付くとスクランブル発進して、バチバチと体当たりする様を目撃した事もあります。
また4月初・中旬に榎の枝先に何度も(数分間産卵/10~20分飛翔して同じ場所に戻る)
繰り返し産卵しているのも30年程前に見ました。
そして、蛹化~羽化するのを観察や撮影したこともあります。
この蝶の生活史の中で、羽化直後から冬眠明けまでの姿を見たのは今回が初めてなので、
なんだか旧来の友達に出会ったようで嬉しかったです。
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覚え書き
7月2日 ヒグラシ初鳴き (ついでに私も その~)
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