前回に引き続きアカタテハです。
巣を作らないで、剥き出しの蛹を見つけました
駐車場のフェンスに丸裸でぶら下がっていました。
すぐ下の舗装の亀裂からはハヅが伸びており、食痕もあります。
アカタテハの蛹は今まで沢山目にしており、アバウトですが50個前後は確認しています。
こんな例は、初めてです。 コンデジのマクロモードで
遮蔽物がないので、撮影するのに絶好の被写体になりそうです。
糸座を切るべく、針金で金網の上側を引っ掻いていたら、ポトリと落ちました。(°.°;
蛹の尾部の末節だけが残っています。
ハヅの根元をかき分けて探すと、落下した衝撃で殻が破れかけていました。
車からティッシュを取ってきて、そっと包んで持ち帰りました。
あんなに簡単に殻が破れたのは、おそらく死んでいるからでしょう。(T-T)
前回羽化し空になった蛹と比較できるように、同じ向きに並べて写しました。
アップで
ファインダーを覗きながら『死んだにしては、綺麗な翅の色だなぁ』と思いました。
この直後、触角が ピコン と跳ね上がりました。
アレッと思う間もなく、足がモゾモゾ動き出し、身体を起こして這い始めました。
o(><;)(;><)o 生きてる~~~
“天空の城 ラピュタ "の1シーンを思い出しました。
ヒロイン シータ が、悪の末裔 ムスカ に捕らわれて、救いの呪文を唱えたら、
大空から落下し完全に壊れていたと思われ、倉庫に保管されていたロボットが
急に蘇って シータ 救助モードになって暴れる場面です。
先だって、moonさんのブログで、
『地面に転がっていた蛹は脱出が遅れて羽化不全になった』 と、あったのを思い出し、
乱暴ですが殻から手で摘んで引き出し、もう一つの蛹の隣に止まらせました。
下の3枚は無人撮影の一部です。 まだ殻の一部が右の後脚に付いています。
翅を伸ばすには、十分時間があったようです。
その夜 まだストローの周辺に小さな破片が付いていますが、これならもう大丈夫でしょう。
蛹の殻の中で、触角・脚・ストロー・翅などの部位とは、薄い皮膜で隔てられているようです。
自然状況下なら綺麗に抜けるでしょうが、強制執行なので殻の一部が残りました。
ご安心下さい。翌朝放蝶しましたよ~
今回のケースから羽化するタイミングは、私見ですが 外界からの要因より、
内部の何かで羽化スイッチが入るように思いました。
成長とか羽化促進ホルモンとか 体内時計とか 沢山あるステップをキチンと踏まえて
その条件が揃って初めて変化が始まるのではないかと......
予め羽化するタイミングが読めるようになれば、観察や撮影が非常に楽になりますがね~
どこかにそんな論文はありませんかね~(笑)
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
ここに写っているもう一つの蛹ですが、このあと黒化したり薄くなったり 輪郭がはっきりしたり、
目まぐるしく色が変わりました。
今日羽化するか今日かと、バッテリー3交替制で、4日間無人インターバル撮影をしました。
5日目には根負けをして撮影をやめました。
期待も虚しく死んでしまったようです。もう蛹の関節が固まって動きません。
同じカットばかりが数千枚残りました 。。。・°°・(>_<)・°°・。。。
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*