山から少し頂いて来ました前回のヤッコソウは県の天然記念物に指定されています。
従って撮影のみでした。
ツチトリモチは特に指定がないので頂いて来ました。
ベースのカッターマットが傾ているのでお見苦しいですが、ご勘弁を・・・
地下の根茎はボコボコと幾つも塊があります。古い物や見るからに若々しい塊も見えます。
画面下の塊からは花穂の赤ちゃんが出始めています。
少しアップします。
これからは別の個体です。
土が付いたままの状態です。
根茎を洗ってみました。
裏側です。
花穂のアップです。赤い小棍体の隙間の下に黄色の子房があるそうです。
写真でも赤い小棍体の間に見えている様な見えていないような・・
花が熟してくると隙間から白っぽい花柱を伸ばすそうです。
ただこの花は花弁を持たない雌花の集合体で、雄花は未発見だそうです。
葉穂が成長する時に包んでいた鱗片葉は、交互に90度ずれる対生です。
この花には8対の鱗片葉がありました。色は赤い物からクリーム色まで様々でした。
根(魂)茎の表面は褐色で、花型の薄褐色の突起があります。
この突起から新たな芋を出すのでしょうか?
カッターで縦に割ってみました。
新しい刃でしたが、吸い付くた様な抵抗があり、一回では切れませんでした。
花穂の表面で黒っぽく見える部分はダメージを受けたのか、傷んでいました。
花穂の一部を横にもカットしました。
更に根茎も切りました。
根茎を切る時は粘り気があり切り口に触ると粘着質の物が指に付きました。
昔はこの根茎をすりつぶし粘着物質を集めて、鳥を捕るトリモチ(鳥橿)を作ったそうです。
土の中から取れるトリモチからツチトリモチの名前がついたそうです。
左の長いのは宿主の根です。根茎に接する部分は肥大しています。
宿主の根は左から伸びていますが、根茎内で留まり先端は外に出ていません。
根茎接合部が肥大している様は、TV番組で見る癌周囲の血管にも似ています。
宿主のこの根の栄養分は、ツチトリモチにしっかり横取りされている様ですね。
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