昨年9月末に幼虫が道路を這っていました随分昔の話ですね。(笑)
その幼虫はナガサキアゲハでした。蛹になる場所を探していた様です。
翌日近くのミカンの木を調べると。丸々太った終齢幼虫が5匹見つかりました。
内訳はナガサキアゲハが3匹とクロアゲハが2匹居ました。
両者の幼虫と蛹は良く似ています。以下に比較できるように並べます。
画面左がナガサキアゲハ 右がクロアゲハです。
9月末から10月頭にかけて次々と蛹になりました。
まずミカンの葉から一旦離れて、飼育容器や枝で静止して水様便をします。
そのまま蛹になるかと思っていたら、まだ食べ足りないのか、またミカンの葉に戻り、一口二口食べています。
どうやらこの時点で、幼虫の消化器が収縮して摂食できなくなるようです。
体内は未消化の葉(葉緑素)がなくなるので、半透明になります。
その後、頭を左右に振りながら、徘徊を始めます。
頭を振っているのは、口から糸を吐き塗り付け、糸を足場に前進します。
ここぞと決めた場所で歩行を止め、その付近に糸を吐き続けます。
少し糸を吐き終わると、頭を反対(尻尾)側に向け集中的に吐糸します。
再度向きを変え、尻尾でさっき吐糸した糸を下に扱き、尾端の位置(糸座)に寄せ集めます。
(場合によっては、もう一度Uターンして尾端で集めた糸を更に固定します)
今度は胸部に掛ける帯糸を作ります。
3対の前足を目一杯に拡げ、頭を反らせて長さを揃えながら、20~30本の糸を掛けます。
必要な強度が確保できたら、帯糸の中に頭を入れて、糸潜りします。
大きく上半身を仰け反らせ、帯糸を5番目と6番目の節に固定させます。
そして約24時間身体の内部で蛹の殻ができるのを待ちます。
この状態を前蛹と呼びます。(まだ幼虫の姿で蛹の前段階だからです)
今までの説明を念頭に動画を見て下さい。
如何でしたか?
次回は蛹化を予定しています。
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《 季節の覚え書き 》
4月11日 今年初めてオオルリの囀りを聞きました
昼前自宅前の山桜辺りで、15分程囀っていました。
その後、筍掘りに行くと2ヶ所で囀りを確認しました。
因みに’16年は4月19日。’15年は4月13日 確認しています。
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