5月4日から7日にかけて次々と蛹になりました下の終齢幼虫は、枯れ枝を用意しましたが、ウロウロと這い回ります。
なかなか決まらないので、飼育箱にラップを掛けて翌日見ると飼育箱で蛹になっていました。
どうやら枯れ枝はお気に召さなかったようです。因みに棘は鋭くて刺されそうですが、タテハチョウ類の幼虫の棘は触っても痛くもないし、毒もありません。
ノウゼンカズラの枯れ枝にぶら下がっていた前踊は、翌朝にはこんな姿に・・・
この子は前踊から幼虫の空の殻を落とす際に失敗し、自分が落ちたのです。
大失敗!! 大泣き(´;ω;`) 議員さんではありませんネ。
本来ならこの動画の様に上手に古い上着を脱ぎ捨てます。2011年5月13日に撮影したものです。
蛹について関心事がふたつあります。
一つ目は蛹の段階で雌雄の判別ができると言うことです。
二つは尾端の糸座に掛ける鉤爪の構造です。
以前にも撮りましたが、深度が浅く良く判りませんでした。
その興味を満たすのに、絶好のオブジェクトができました。
さっそく撮ってみました。TG-3の深度合成を使っています。
赤い円内が成虫の尾端になる部位で、この形で雌雄の判別がつくそうてす。
哀しいかな、私はまだ確信を持って成虫の尾端でですら判別できません。(T-T)
サナギの最尾端は、どうやら糸座に係留するための器官に特化している様です。
元幼虫時代に尾脚(正確には腹脚の一つ)が変化した姿かと思います。
赤い円内の右 白い三角の部分は大きく凹んでおり、その両側の黄色のラインの部分は盛り上がり、土手状になっています。(この部分の断面はU字型で内部に組織や.
器官はない様です)
この土手状の部分にも、未発達ながら鉤があります。(焦げ茶色の部分)
いよいよ先端部 緑の円内が鉤爪の部分です。
微細なフックが密集して並んでいますが、解像度はイマイチです。
タンポポの穂綿を写す様で、一つ一つの構造が良く分からないのと同様ですね。
後日、羽化できなかったサナギを取ってきて、再度写してみました。
これは糸座が残っており、鉤爪の構造が良く判ります。ベースは1㎜方眼紙
フックの先端は曲がり 一様に腹側の方を向いています。
マジックテープのフック側ですね。いやそちらが真似た方かな?
今後サナギを糸座から着脱する際に参考になりそうです。
ついでにサナギの3面図を載せます。上から腹側・横側・背側です。
いずれも、深度合成で撮影、背景の方眼紙の傾斜を修正(レンズの歪曲収差は補正できず)一枚に並べて、方眼紙の目盛を調整しました。
全長は30㎜前後ですね。
腹側のサナギが長く見えるのは、カメラ側に弓なりに反り返っている為です。
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