最初に知ったのはチョウの採集を始めた小学4年生の時です。
この年は大発生で、現在の親株だった榎一本が殆ど丸坊主になりました。おまけにゴマダラチョウのサナギまでいました。
学校の飼育箱と自宅でも育て羽化する過程を見て、その華麗な変身ぶりに感動しました。以来病み付きになったのであります。それも回復が見込めない重病です。
毎年毎年、今年はどうかな?と期待しながら見ていました。
今年は榎の芽立ちが例年より15~20日ほど早く4月上旬でしたので、タイミング的に居ないんだ!と見落としていたのです。正直ショックです。
翌日榎を見に行きましたが、食痕は少ししか見当たりません。
それに蛹化が早すぎます。と言うより榎の芽立ちにピタリと合っています。
暫くして再度、様子を見に行くと一匹がムカデに襲われていました。
ムカデは屋内にも侵入して、人にも噛みつき毒が回ってその周囲は1週間ほどひどく腫れます。酷い場合は病院行きになることが多々あります。よって直ちに退治しました。
そう言えば、この日前後ヤマガラがヒナに運んでくる餌に黒い幼虫がいました。
きっとヒオドシチョウの幼虫もヒナのお腹を満たした事でしょう。
次の日には明らかにサナギを運んでいました。少なからず心中複雑です。
この後、前踊が4日間見つかりました。これはちょっと異常です。
なぜならヒオドシチョウは、卵塊から一斉に孵化して脱皮も成長もみなシンクロしています。蛹化も2日以内が普通です。
2011年の蛹化までの記録を並べます。日時を挿入します。
4月28日 孵化して24時間以内の幼虫群を見付けました。
200匹はいるでしょう。
一塊になって枝先から舐めとる様に若葉を喰い尽くし、根元の方に向かいます。
離散集合を繰り返しますが、団塊ですね。私とイッショ !!
身体はまだ小さいですが、見る見る新芽が消えて行きます。驚異的な食欲です。
食べられた枝には糸が残っています。
この頃になって、真っ先に食べられた枝から再び新芽が出ました。
5月12日 幼虫の姿は急に減りました。葉裏などに隠れています。
孵化して15日でサナギになる場所を求めて、初めて兄弟と離れ分散します。
以下は捕えて榎の小枝を構えて、蛹になるのを撮影しました。
右側の真っ直ぐになった前踊が先に場所を確保しています。
遅れて中央の幼虫がこの場所を確保しました。体形はまだJ字型です。
ほぼ体長の間隔で鈴なりにぶら下がる事があります。
蛹化中 翅と腹部の間が赤いのは幼虫の体液の色です。
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イラ 毛虫の総称
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