ヤマガラの雛が孵化したその日 夕方
7時過ぎ帰り二階に上がっていると、PCのユーストリームを見ていた家内が
「今、親が出て行った」と、言う。
夕方で消灯時間。巣箱の照明を落とし、WEBカメラはそのままです。
シトシトと降っていた雨が強くなり15~20分程続きました。
雨が小止みになった時には、とっぷりと日が暮れてしまいました。
20時になっても、まだ巣箱の中に親鳥の姿は見えません。
心配になって来ました。
産まれたばかりの丸裸のヒナは、体温保持ができないので、親鳥が抱いていなければ、凍え死んでしまいます。
それに私がLEDライトを消すのが遅れたので、親鳥が外も明るいと勘違いして餌を探しに出たのではないかと、自責の念に駆られました。
さあ困った。このままでは雛が死んでしまう。早く何か対策を。。。。。。。
親があんなに苦労してここまで来たから、ここでのピリオドは絶対避けなければ
20時半WEBカメラで確認すると、まだヒナだけが一塊りでいます。
どうやら、ヤマガラママは“帰宅困難”に陥ったようです。
かくして ヒナの救護作戦が始まりました家内と何かいい方法はないかと、相談していると
母が「これは、どうよ?」とショールの様な布を持参してきた。
「それはあんまり良くない」と断りました。
保温・加熱より穏やかに加温できる物はないか?
「使い捨てカイロは?」と家内。「よし それを使おう」
袋を破ります。
しかし、巣箱の外に貼るとカイロの保温も必要で、それの対応が思いつきません。
「電気湯たんぽは?」そうだ、やってみよう。
廂の上に出て巣箱の下に挿入を試みましたが、分厚くて入りません。
もっと薄い物は?
そうだ電気座布団があった。しばらく使っていませんが。。。。
うまく巣箱の下に嵌りました。
両サイドが少し余ります。ガムテープで巣箱の側面に沿わせました。
巣箱の床暖房です。
こんな状態です。(翌朝撮影しました)
これで、よし。スイッチを入れて、時刻は23時近くになっていました。
翌朝、ドキドキしながらPCモニターを見ました。
親鳥は戻っていません。団子状のヒナ達は少しも動きません。
やがてママが帰って来ました。鳴いてヒナに呼びかけています。
少しの間を置いて、2羽のヒナが少し動きました。やや緩慢に感じました。
ママは餌を与えると巣の中で蹲りました。
まずは一安心です。
2時間ほど経って見ると、数羽が元気に動いていました。
良かった~
電気座布団の 穏やかな加温が功を奏したのでしょう。
いえいえ、
ヒナ達の逞しい生命力が勝っていたからです。
このヒナ達の前途に幸あれと、応援していきたいと思います・
孵化5日目の5月2日
頭に羽毛が生え、翼にも風切羽が出始めています。嘴もちょっと長くなりました。
5月3日のファミリーです。
ヒナは6羽全員揃っています。
ママの背中は雨の中 餌を探して奔走したので、濡れています。
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