今秋はキチョウを数多く見かけます。
例年ですと、キチョウは同時に2~3頭見ますが、今年はその倍近くは見かけます。
比率はキタキチョウ ≫ ツマグロキチョウで、圧倒的キタが多く8~9割を占めます。
今年の傾向は、キタは微増で、ツマグロが2~3倍増といった所でしょうか。
従ってその比率もキタ:ツマグロが3:2か、同比率に近い印象です。
畑の片隅に草地があり、晩夏に雑草を刈り取った後に、ラッキョウが花穂を伸ばします。
このラッキョウも元々は畑にいたのが、種を飛ばして脱走し雑草の間で繁殖したものです。
ラッキョウが秋になると紫色の綺麗な花を咲かせます。逞しい生命力ですね。
前置きが長くなりました。本題に戻りましょう。
ラッキョウの花にキチョウが吸蜜に訪れます。
お馴染みのキタキチョウです。
トリミングしています。
秋型(越冬型/低温期型)で、表翅の翅頂の黒帯が消えかかっているのが透けて見えます。
こちらは上とは別の個体です。
裏翅の黒班は個体変異がありますので、大まかに識別できます。
また、表翅頂の黒帯も大半が消失しています。
そこに、左から1頭飛んで キター ! ! 。ボケていますが......
せっかくの食事を邪魔されたようです。カメラ追いきれていませんね。
おやおや 後から来たのは後翅が大きく損傷している様です。
追ってみましょう。
凄いですね。後翅がV字型に大きく破れています。それも左右同じ形にです。
小鳥に襲われたのでしょうか?
もう一点気になることが。。。翅頂付近の黒班が異様に大きいですね。
図鑑で見ると、ミナミキチョウの特徴に良く似ています。
ただし、上の画からこの子の翅表の黒帯は消失しており、おそらくキタでしょう。
キタキチョウが食事に熱中していると、右下からもう1頭来ました。
右下から来たのは、はツマグロキチョウです。
ツマグロキチョウもラッキョウの花でラッキーよ!!
トリミングすると、後翅に2本の並行した褐色の筋が判ります。秋型の特徴です。
表翅頂の黒帯は残っています。また翅頂部はキタより遥かに尖っていて直角です。
ツマグロキチョウが花から花へと吸蜜していると、またまた キター!
左のキタキチョウは鮮やかな黄色ですので、オスでしょう。
ツマグロキチョウは交尾拒否のポーズです。
そして別れていきました。
両方のキチョウともオスは鮮やかな黄色。メスはやや褐色気味か薄黄色に見えます。
肉眼だと もっと はっきりと識別できます。
ふと横を見ると
アサギマダラのメスがラッキョウの花に来ていました。
これは珍しいシーンだとちょっと慌てたので、これもボケ気味です。背景も(T-T)
上の写真をトリミングしています。
矢印の尾端に近い所に、黒点があります。既婚のメスでした。
キチョウが 追いつ追われつ戯れる様を思う存分撮りました。引き上げようとすると
カマキリがいました。
こいつがキタキチョウを襲ったのかもですが、破れ方が反対の樣な気もします。
さて真相は?
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