家内の休みに、母を連れてコスモスを見に行こうと予定していました。
台風18号が接近しており、台風が来たらコスモスは蹂躙されてダメになります。
行くなら「今でしょ!」と、10月4日に出掛けました。
薄曇りですが、雨の心配はありません。
目当ては越知町宮の前公園のコスモスです。
公園に着くと、ちょうど「コスモス祭り」の開始日で、まだ慌ただしく準備中でした。
コスモスは沢山咲いて見頃を迎え、秋風に揺れています。
花だけでは写真には難しい.....
向こうには銀杏が色づいています。
銀杏の方にも行ってみました。
おや~、銀杏って葉の先から色づき始めるんだ。知りませんでした。
しかしこのグラデもまた乙なものです。
台風18号は高知県中西部には殆ど影響もなく無事通り過ぎました。
が、1週間後の19号の大雨で仁淀川が氾濫し、コスモス畑も冠水したそうです。
見るも無残な姿になって、『コスモス祭り』の後半は中止になったと新聞に載っていました。
少し早めに昼食を済ませて、近くの新高(にいたか)梨を栽培出荷している農家に行きました。
新高梨は土佐の看板果物の一つで、言わば梨の王様。
直径15~20㎝重量は1㎏くらいあります。
果汁は芳香がありとてもジューシーです。
あっ、あの飛んだり跳ねたり喚いたりするキャラみたくデカくはないです。態度もネ
もちろん梨汁ブチューもなしです。
その農家では出荷の準備に追われていました。
ハネの梨を数個買い求めました。
それから、行ったことのない場所に連れて行こうと、車を走らせました。
カーナビも例え町道でも、田舎道は細い線でしか表示しません。
人家のない道を暫く走りました。道路はセンターラインもないですが、しっかり舗装されています。
助手席から「ジョウロウホトトギスは越知特有の植物ぜねえ」と同意を求められましたが、
疎い私は」はあ?」と生返事を返すのが関の山です。
一軒の人家もない道を20分くらい走り、道路横の斜面でアジサイの周囲の草刈りをしている方が一人いました。
「あ~ あの人が趣味であのアジサイを植えたんやね~」などど話しながら進むと、やっと人家がありました。
余りにも山路続きなので飽きてしまい、Uターンして戻っていると,助手席から
「あっ!ジョウロウホトトギス」の声。
指さす方を見ると、コンクリートブロックの擁壁の上から垂れ下がった植物の下に黄色の花が点々と。
車を脇に停めて見上げると、いかれもそこに植えましたと、ほぼ等間隔に茎を下げています。
花は最先端に最初の花が開いたばかりで、順次元の方に蕾がついています。
風情のない背景で、余り写欲も湧きません。
取り敢えず苔やマメツタが生い茂った場所で撮影しました。
帰りにアジサイの世話をしている方に声を掛けると、やはりその方が植えたものでした。
カメラの写真を見せると「ありぁ~ヤマブキえよ、ワシが山から採って来て植えたがじゃ」と、
言っていたので、あるところにはそれなりに自生しているようです。
他にも花をいっぱい植えているのでまた来いや。と、言ってくれました。
花は大好きだけど名前にはあまり興味がないかな?と、家内の弁。
帰って来て調べたら結構希少な植物で、もっと丁寧に撮っておけば良かったと、後悔しました。
ジョウロウホトトギスは、トサ・キイ・スルガ・サガミの各分布地名を冠した4種類のみで、
それぞれ減少傾向にあるようです。
『
不思議の森から Vol17』 横倉山自然の森博物館ニュース(PDF)の5頁に、
同館の館長さんの安井氏の記事が載っています。
この写真はお蔵入りの予定でしたが、ヒナさんがこのほど探し求めてめでたく辿り着きました。
拝見すると、私の写したものとは花の特徴が少し違います。
見比べて下さい。
牧野植物園で以前購入した『牧野富太郎植物画集』 (ISBN4-944163-13-4)に
コオロギランの次の頁にジョウロウホトトギスが載っています。
(石版印刷 水彩 1888年)のスケッチはヒナさんの写真と同じ特徴です。
個体差なのかはたまたトサ亜種か。
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覚え書き
・ 台風19号を境にツクツクボウシの鳴き声が聞かれなくなりました。
・ 19日 ジョウビタキが泣き始めました。
・ 今日(20日)は自宅のフジバカマにアサギマダラが、7~8頭来ました。
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